若い人達にぜひ伝えたいこと
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2011年 09月 29日
国際連盟が設立されたのは第1次世界大戦後の1919年でした。人類最初の大規模な戦争を漸く終息させることができた時ですから、その苦い経験から、もうこのような戦争は二度と起こしてはならないという切実な願いを込めて作られたものでした。しかし、現実はそう簡単ではありません。すべての国が国際連盟に加盟したわけではありません。たとえば、米国は最後まで国際連盟には加盟しませんでした[注1]。ソ連は革命直後でしたからこれも参加していません。加盟国の中にも、後になって脱退したり[注2]、国連での決定事項を全く実行できなかった国もありました。また、国際連盟には、その決定を強制する権限がありませんでした。決定に従ってそれを実行するための自前の力(軍事力)を持っていなかったのです。連盟は安全を世界に保障する機関ではなく、単なる調停機関に過ぎなかった、とも言えるでしょう。
こうした状況から国際連盟が失敗に終わったことで、紛争は一層激化し、ついには第2次世界大戦が勃発したのです。国際連盟は、それ自体は失敗しましたが、世界的な機関への夢を生み出しました。その結果生まれたのが現在の国連(国際連合)なのです。では、国連は連盟の失敗を十分活かして作られたのでしょうか?これは今生きている私たちにとって大変大きな問題です。項を改めて考えましょう。
国際連盟の失敗の原因をまとめておきましょう;①米国が参加していなかった,②脱退した国が多い(現在の国連は51カ国でスタートして現在191カ国が加盟していますが,これまでに脱退した国はありません),③決定したことを強制する権限が無かった。[注3]。
[注1]いわゆる「モンロー主義」です。「他国のことには干渉しない、また他国から干渉されない」主義ということです。第5代大統領モンローが1823年の教書で述べたことです。
[注2] ドイツと日本が1933年に,イタリアが1937年に脱退。枢軸側中小国の脱退も続きました。
[注3] 今の国連の強制権は確かなものなのでしょうか?これについては別項で検討してみたいと思います。
by Konton-Kosmos
| 2011-09-29 10:30
| 人類の平和
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